持続血糖測定器(リブレ2・G7)について
持続血糖測定器(CGM:Continuous Glucose Monitoring)とは、腕やお腹に装着したセンサーで皮下間質液中のブドウ糖濃度を連続的に測定し、血糖値の変動を24時間把握できる医療機器です。
従来の指先からの自己血糖測定では分からなかった血糖値の動きや日内変動、高血糖や低血糖の傾向を詳細に記録できるため、食事や運動、インスリン治療の効果を理解し、より安全で最適な糖尿病管理に役立ちます。
現在、日本で使用可能な最新の機器としてFreeStyleリブレ2とDexcomG7の2種類があり、当院ではどちらも使用可能です。
【FreeStyleリブレ2の特徴】
装着期間:14日間装着可能
装着部位:上腕のみ
スキャン不要:センサーにスマホなどをかざす必要がなく、1分ごとに自動でスマホにデータが送られます。
低血糖や高血糖に対するアラート機能あり
【DexcomG7の特徴】
装着期間:10.5日間装着可能です。
装着部位:上腕後部や腹部など、複数部位に装着可能
リアルタイム性:リブレ2よりも高いリアルタイム性と即時通知機能あり
アラート機能:低血糖・高血糖に対するアラート機能だけでなく、予測アラート機能があり、低血糖や高血糖を事前に回避することが可能
【検査として1回のみ使用する場合】
適応:1型糖尿病の方・低血糖を繰り返す等、血糖コントロールが不安定な2型糖尿病の方
費用:3割負担で約4000円
【継続して使用する場合】
適応:インスリンの自己注射を1日1回以上行っている方
費用:3割負担で約3750円
【患者様へ】
保険適応がない場合でも選定療養制度を用いて、リブレ2を自費購入することができます。
少しでもご興味がある方は気軽にお声掛けください。
それぞれの特徴や保険適応、実際の使用方法など詳しく説明させていただきます。
そしてCGMの結果をもとに食事や運動など生活の振り返りを一緒に行っていくことで、より安定した血糖コントロールを目指していくことが可能になります。